胃袋を掴む、ドイツ語でどう言おう?食べものにまつわるドイツ語。
ドイツ語の食べ物にまつわる言葉。
まずは3つ、お届けします!!
◆Du hast meine geschmack getroffen! 胃袋を掴まれた!
直訳すると、あなたは私の味覚を射止めた、となります。
主語を自分にすると、
Ich habe deine geschmack getroffen.
あなたの胃袋を掴んだ。(あなたの味覚を射止めた。)
味覚を射止める、素敵な言葉だと思いませんか?
このドイツ語を知ってから、胃袋を掴むというと少し強すぎるというか攻撃的すぎるような?気がしてきました。
日本でもドイツでも、美味しい料理は人の心をつかむのですね~!!
◆Das ist nicht das gelbe vom Ei. それは一番重要な部分ではない。
たまごの黄身はたまごの中で一番良い部分なのに、それはたまごの黄身じゃない。
たまごについて話しているのではなく、失望したときなど、少しネガティヴな気持ちを表す表現です。
友人は、自分の英語があまり上手ではないということに対してこの表現を使っていました。
たまごの黄身を使った表現を日本語で聞いたことがないので、このドイツ語の言葉は独特で面白いなあと感じます。
ドイツの人はそんなにたまごの黄身が好きなのか?!(笑)
ベストの訳が思い浮かばなくて日本語にすると不自然になってしまったので、良い日本語訳を考えます!
◆Du bist was du isst. 人は自分が食べたものでできている。
英語で、You are what you eat. という考え方があります。
ドイツ語の表現も英語と全く同じで、直訳は "あなたはあなたが食べたものだ”。
食べるものがいかに大事か、食べものはあなたを変える、ということを表すものです。
この考え方に、わたしは120%共感します。
食べものはわたしたちの身体に栄養を与えてくれ、食べることは人間が生きるために欠かせないこと。
食べものはわたしたちの身体を造ってくれています。
当然のことですが、特に毎日食べものに困らない生活をしていると、当たり前すぎて忘れてしまっていることも多いかもしれません。
そして食事が大切なのは、満腹感や栄養のためだけではないとわたしは確信しています。
どのように食べるか、食べものについてどのように考えているかは、わたしたちの人格に強く影響していると思うのです。
例えば、極端に好き嫌いの激しいことや食わず嫌いすること、反対に新しく出会った食べものに挑戦できることなど、他の状況でもその人の考え方や性格に関わっていると感じます。
恐らく多くの人は一日に三度、食事を摂ります。
これを幼いころから繰り返していると考えると、食事はわたしたちが生きていく中で最も多く行っている行為だといっても過言ではないでしょう。
それがわたしたちの心身ともに影響しないはずがないのではないでしょうか。
そんなわけでわたしは、Du bist was du isst. にぴったりくる日本語は、”食べることは生きること” ではないかと思っています。
日本の食文化から見てドイツは、食への関心が薄い、などとよく言われているようで、わたしも何度かそのような話題を見かけることがありました。
もちろん地域によって、人によって考え方に大きな差があるのは当然。
でもドイツの人たちが食に無関心だとしたら、食べもののことならいくらでも考えられるわたしとしては少し、いやかなり残念、、、
そう思っていたのですが、食べものにまつわる言葉がたくさんあることを知って嬉しくなりました。
どこの人にとっても、やっぱり食べることは重要なんだな^^
また他にもいろいろなドイツ語を見つけて、発信したいと思いますので、宜しくお願い致します!!