Akane's Lab はじめてのひとりぐらし inドイツ

24歳ただいまドイツで奮闘中。

乳製品激安のドイツで考えた、ヨーグルトの謎。

美味しくてからだに良いヨーグルト。

ドイツでは乳製品が低価格なので、買う機会が増えました。

そこでヨーグルトの疑問について考えます。

 

低脂肪乳はどうして安い?

その理由はずばり、

 

・管理が簡単になる!

・副産物から利益を得られる!

 

成分調整されていないもの比べて、低脂肪や無脂肪と表示がある乳製品が安いことに疑問を持ったことはありませんか?

ドイツでも同じです。

脂肪分の低い牛乳やヨーグルトは少し安く売られています。

 

わたしが持っていた常識から考えると、手間のかかったものや希少価値のあるものは価格が上がる。

低脂肪ということは、脂肪分を除く人の手が加わっているからその分高くなるはずでは? 

ドイツも日本も同じ状況なら、絶対何か理由があるに違いない!

 

ということで調べてみました。

まず、人の手の加わっていない純粋な生乳は品質管理が難しいとのこと。

新鮮なものの鮮度を保つためにはより注意が必要です。

 一見人の手が加わっていないように見える生乳ですが、管理の際により多くの手間がかかっているとのことです。

 

そして次に、低脂肪乳から得られる副産物。

取り除かれた脂肪はほかの製品として活躍しています。

例えば生クリームなど。

脂肪を取り除いて別の製品にすると、牛乳やヨーグルトだけでなく他の商品からも利益を得ることができるので、低脂肪乳は価格を安くして売ることができます。

 

なるほど~!納得です。

 

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ギリシャヨーグルトは本当にヨーグルトより身体にいいの?

 

導き出した答えは、、

どちらとも言えない。

 

以前、ギリシャヨーグルトが身体に良いとされ、流行っていた時期がありました。

水切りヨーグルトのことです。

水切りのされていない通常のヨーグルトに比べて、たんぱく質の密度が高い、糖質が低い、などの理由で健康的と言われています。

ヨーグルトの水分には糖質が含まれているため、水切りをすることで糖質を減らすことができるそうです。

また、水分が無い分、同じ量を比べると水切りヨーグルトの方がたんぱく質がぎゅっと濃縮されているのも理解できます。

 

でも、ヨーグルトの水分に栄養はないの?!

そんなことはありません!!

ホエイ(乳清)とよばれ、水溶性のたんぱく質を豊富に含む栄養価の高い食材だとのことです。

ヨーグルトとホエイには、違う栄養成分が含まれているのです。

チーズを作るときにも作り出されるホエイ。

食品会社で栄養の研究をしているドイツの友人によると、多くが捨てられてしまっているので、栄養が高いのにもったいない!と、その栄養価に注目して利用できる方法を考えているそう。

 

そこで湧きあがる疑問。

水切りヨーグルトを食べる地域(ギリシャ?)では、切った水はどうしてるの?!

そんなに栄養が豊富なら、きっと捨てていないはず?

日本でお豆腐も豆乳も湯葉もおからも、大豆をまるごと残さずいただくように、先人たちの知恵はきっとすごい。

ホエイも何かに使われているはず、、、

 

固形の部分と液体の部分の栄養価が異なるので、ギリシャヨーグルトの方が水切りのされていないヨーグルトよりも身体にいいとは言えません。

どちらもそれぞれ体に良い。

バランスよくいただきたいところです。

水切りヨーグルト発祥の地での水の使い道についてはまだ情報を得られていません。

調査中です^^

 

 

最近、ドイツのスーパーマーケットにもギリシャヨーグルトがあることに気づきました。

ヨーグルト自体の価格がびっくりするくらい安く、ギリシャヨーグルトも日本で買うのと比べるとかなり低価格。

これは試せるチャンスです。

しかしそれでも普通のヨーグルトに比べると少し高い。

買ってみようか買うまいか。

 

ギリシャヨーグルトについて考えてみたあと、買わないことに決めました。

もしギリシャヨーグルトを作る工場が水切りのあとの水を捨ててしまっているのならもったいない!ということで普通のヨーグルトを購入。

ヨーグルトもホエイもたっぷりいただくことにします^^