ドイツで魚をさばいて鯖について考える。子どもができたら絶対教えたいこと。
大好きな鯖が食べたい!!
でもドイツのスーパーマーケットに鯖の切り身なんて売られていない、、
いつでも様々な種類の鮮魚が手に入る日本。
それに比べてドイツはお肉の国、魚を買うよりお肉の方が断然低価格で種類も豊富です。
そんなドイツでも美味しい魚が食べたい!!
というわたしの要望に応えて突如現れた魚屋さん。
※前からずっとそこにありました※
入ってみると、おぉおおおおぉぉ~~
新鮮な魚がたくさん売られています。
鮭もドーンと並んでいて、蛸やイカまで!しかも丸ごと。
トルコ系のお魚屋さんで、魚の名前もドイツ語とトルコ語で書かれていたりします。
さて、鯖があるか確認。
ありました!
少し切れていますが写真右上に写っている魚が鯖です。
ドイツ語で die Makrelen (複数形)、1kg 6.99ユーロで売られています。
日本で売られている鯖よりは少し小ぶりです。
早速買ってみることに。
キロ売りだと高いのか安いのかわからん!!
と思っていたのですが、1尾で1.8ユーロから2.5ユーロくらい。
日本円で300円前後、しかも切り身ではなくて丸ごと鯖をいただけると考えたら安い気がします。
鯖を食べられると思うとわくわく。
さばくぞ~!意気込んでキッチンに立ちます。
どーーーーーーん!!
こちらが初めて買った鯖。
ピカピカ光っていて、とっても新鮮できれいな鯖でした。
しかし、ここで気づきます。
鯖、さばいたことあったっけな?
鯖が大好き、鯖の煮つけなら毎日食べられる!といつも母に言っていたわたしですが、日本でまるごとの鯖に出会う機会はなく、鯖をさばいたことももちろんありませんでした。
まさか初めて鯖をさばくのがドイツになるとはな、鯖が好きなくせに鯖のことをなにも知らなかった。
さばきながら、鯖ありがとう~と改めてひしひし感じました。
オーブンで焼きました。
皮が本当にきれいでもったいないので塩焼きでいただくことに。
身は柔らかく、脂がのっていてものすごく美味しい鯖でした!
日本で食べた鯖より美味しいかも?と思うほど。
煮つけにしようと何度も考えるのですが、新鮮で煮つけるのがもったいなく思えて結局毎回塩焼きになってしまいます。
残った切り身を後日温めなおしても、美味しさそのままでいただけて、1人暮らしにも嬉しい。
何度リピート買いしたことか。
ドイツの鯖、お勧めです。^^
自分でさばいた切り身に満足しながら、湧きあがってきた疑問がひとつ。
日本で売られている鯖の切り身のもう片面はどうなってるの?!
そんなこと今まで考えたこともありませんでした。
恐らく、鯖をさばくことが無ければ一生考えなかっただろうと思います。
鯖も豚肉の薄切りも鶏もも肉も、日本のスーパーマーケットだと大抵既にきれいに切られて並んでいます。
完璧にパック詰めされた商品はもちろん便利で料理する人にとっては大助かりですが、子どものころからそれしか知らなければ、本来はどのような姿なのか、鶏もも肉が鶏の足の一部であることさえ知る機会がないかもしれません。
わたしも、もちろん頭ではわかっていましたが、知っているのと実際に手で触って感じて経験するのは違うんだと実感しました。
”食育” などという言葉をよく耳にします。
特別にカリキュラムに組み込まなくても、毎日の生活で経験できたり感じられる機会があれば、食育なんて特別な授業はいらないとわたしは思います。
もし子どもができたら、鯖も鶏肉も一緒にさばこう。
鯖の切り身の片面は、しめ鯖として売られているのかな、というのがわたしの今の推測です。
さばいた鯖が嬉しくて母に写真とメッセージを送ると、
すごいけどお頭どうにかならないの~(笑)
と返ってきました。
思えば、日本で鯖のお頭を食べたことはありませんでした。
写真にすると確かにちょっと怖い。(笑)
でもどうにもなりません!
せっかくこんなに美味しい鯖、お頭も全部いただきます!
今日もごはんをいただけることに感謝です。
Guten Apetit! いただきます。