ドイツで日本の家庭料理イベントを開催!!食べた人の反応は?
街をあげた催しに参加して、カフェで和食イベントをすることに。
日本の味を振舞いました。
土曜日の夜に開催した Japanese Night。
予想以上に多くの人が訪れてくださいました。
準備したメニューはこちら。
・栗ご飯
・炊き込みご飯
・蓮根のはさみ焼き
・オクラの牛肉巻き
・やきとり たれもも
・南瓜の煮もの
・蛸と胡瓜の酢の物
・きんぴらごぼう
・茄子と椎茸の天ぷら
・エノキとさつまいものお味噌汁
人びとの反応
さて、人気のあったメニューはどれでしょう?!
人気No1★蓮根のはさみ焼き
蓮根は日本ではおなじみの野菜。
しかしドイツでは蓮根を食べる習慣があまりありません。
蓮根を買うにも、普通のスーパーマーケットではなくアジア食品店で。
初めて食べたという方もたくさんいらっしゃいましたが、気に入ってもらえたようでした。
2キロの挽肉で作った大量のはさみ焼きも見事完売!
人気No2★オクラの牛肉巻き
甘辛いたタレに絡んだ肉巻きも好評で完売!
オクラもドイツではあまり食されない野菜です。
トルコ系のスーパーマーケットや、アジア食品店、アフリカの食材が売られているお店では手に入れることができます。
そして難しいのが、牛肉の薄切り。
ドイツで手軽に買うことのできないお肉のひとつが薄切りです。
日本ならいつでもスーパーに並んでいる薄いお肉ですが、ドイツでは需要がないよう。
今回はかたまりのお肉を買って冷凍し、うすーくカットしました。
人気No3★炊き込みご飯
人参、干し椎茸、ごぼうの炊き込みご飯。
栗ご飯の方が珍しいし季節ものなので人気があるのではないかと予想していたのですが、炊き込みご飯の方が遥かに売れ行きがよく、大鍋で炊いた2.5キロがほとんどなくなりました。
ごぼうは手に入れることができず、今回はSchwarzwurzel というごぼうに似た野菜で代用。
見た目はごぼうのようですが、ごぼうよりも柔らかく繊維質も少ないように感じました。
調べてみると、ごぼうは日本(韓国も?)ぐらいでしか食用とされていないとのこと。
ドイツではハーブとして利用されているようです。
そんなごぼうを食べてしまうなんてさすが日本!
クレームも一件ありました。
”Reis mit Gemüse (ごはんと野菜=炊き込みご飯のことです) なのに野菜が少なすぎる!”
という意見。
いやいやいやいや、炊き込みご飯ってこういうもんやねん~~~
その方は、炊き込みご飯一品だけで食事になると思ったようで、野菜を頼んだはずなのに野菜がほとんどないじゃないか!と。
なるほど。
日本の食文化の感覚だと今回のメニューならば、主食に主菜に副菜、お盆にはごはんとともに様々なおかずが並んでいるのを想像します。
わたしにはこれが当たり前だったので、そんなクレームがあるとは予想もしませんでした。
野菜が少ないと言ったお客様は、ごはんと野菜、という説明から、お皿にごはん、野菜が盛り付けられたワンプレートを期待したようです。
食文化と聞けば、料理の内容や味の好みについてまず考えますが、料理そのものというよりも、食事に対する考え方がものすごく大きく影響しているなあと感じた瞬間でした。
どんなにインターネットで情報がたくさん行き来していても、日本食大好き!と言ってくれる人がいたとしても、日本食 = お寿司!と思っている人がたくさん。
この日だけで日本の食文化を知ってもらえたとは全く思いませんが、ほんのわずかでも懐かしの味をおすそ分けできていればいいな、と少し日本代表気分の夜でした。
そしてやっぱり日本食って素晴らしい!!