Akane's Lab はじめてのひとりぐらし inドイツ

24歳ただいまドイツで奮闘中。

ドイツチーズレポート 牛?羊?フェタチーズの秘密

乳製品が日本に比べて明らかに安く手に入るドイツ。

ヨーグルトや牛乳には劣りますが、チーズもそのうちのひとつです。

少しでも節約せねばと少し遠ざけていたチーズですが、またいろいろと探検し始めました。

今回はフェタチーズ!

 

フェタチーズは、ギリシャの代表的なチーズで、ミルクを塩水の中で熟成させてつくられています。

そのためものすごく塩辛い。

 

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お店では大抵、少量の塩水が入ったプラスチックのパッケージで売られています。

イメージは、お豆腐のような感じです。

上の写真のフェタチーズはさらにプラスチックの容器に入っていました。

 

さて、フェタチーズを買おうと意気込んでチーズ売り場に足を運んだはいいものの、果たしてどれがフェタチーズなのか、、

FETA(フェタ)と書かれたチーズの隣に、見た目がそっくりのこちらのチーズが置かれていました。

 

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どう考えても同じにしか見えません。

よくよく読んでみると、こちらのチーズは牛のミルク、FETAチーズは羊と山羊のミルクで作られているという記載があります。

なるほど、牛乳で作られてるものはフェタチーズじゃないんだな、いったん納得。

 

しかーし!!!!!

別のスーパーマーケットではこんなものが。

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見た目はほぼ同じ。

原材料を見ると、右のチーズは Kuhmilch、 牛のミルク。

これはフェタチーズではなさそうです。

問題は左のチーズ。

親切にイラスト付きで羊100%!と書かれてあるのに、フェタチーズじゃない、、、

なんで????????

 

どこまでも混乱させるフェタチーズ。

調べてみると、山羊や羊のミルクで作られている、ギリシャ産のものだけがフェタチーズと名乗ることができる、とのこと。

ギリシャ以外の地域では牛乳でも作られるそうですが、それらはフェタチーズと呼ぶことができなくなったため、別の名前で販売しなければならなくなったようです。

 

確かにFETAと書かれたチーズには、Hergestellt in Griechenland (ギリシャ産) という記載があります。

そして羊のミルク100%のチーズはフランス産。

なるほど~!やっとすっきりしました。

作る工程は同じでも、原産国が大事なようです。

 

謎が解けたところで、牛のミルクのチーズと、羊のミルクのものを比べてみました。

 

牛のミルク、羊のミルク

価格

羊のミルクで作られたチーズは、牛のミルクで作られたものよりも価格が高くなっています。

牛乳製なら100ユーロ以下で買えるものが、同じ大きさで羊のミルクだと二倍ほどの値段で売られているということもよく見かけます。

 

香り

牛のミルクのチーズの香りは、まさに牛のミルク。

他の種類の、牛乳で作られたチーズと同じような香りがします。

それに比べて羊のミルクはそれほど香りが強くありません。

 

見た目

牛のミルクのものは、つやがあり、水分が多くて少しぷるんとしています。

一方で羊のミルクのものは、しまっていて固そうです。

 

オーブンで焼いてみると

右が牛のミルクで左が羊のミルク。

 

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羊のミルクの方が牛のミルクに比べてたくさん溶けているのがわかります。

 

実食!

溶けている量が多い左が羊のミルクです。

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羊のミルクのチーズは、切るとほろほろ崩れそうな感覚があり、塩気が非常に強いです。

牛のミルクのものは羊のミルクに比べてクリーミーで酸味が強く、それとなくヨーグルトを思い出させる味でした。

どちらも非常に塩辛いので、塩分の摂取量には注意がいりそうです。

 

売られているときはほとんど同じ見た目なのに、食べてみるとどちらもそれぞれ特徴があって美味でした♡

気分やお料理に応じて選んでみるのも楽しそうです。

 

ご訪問いただきありがとうございました^^